対角線理論とBOX理論

理論という字面だけで拒絶反応を起こす方も居られるかもしれませんがしばしお付き合いください。「対角線理論」はご存じですかね? 言葉は知らなくても無意識に使って居られる方も多いと思います。例えばフェードヒッター(スライサー)の場合、ティインググランド右端にボールをセットし、FW左サイドを狙うとコースを広く使える、というものです。これはこれで有効で、私も今でも取入れることがあります。でもデメリットが2つあります。コースに対して斜めに構える事になるので構え辛いという点と、想定通りのフェードが出なかった場合(たとえナイスショットでも)に突き抜けてしまう場合がある事です。特に後者は浅いラフならいいのですが、OB、池、林などだとスコアを1~2打失うことになります。

そこでBOX理論です。左(上)の本で提唱されていますが、簡単に言うと(スライサーの場合)、ティインググランドの左端にコースなりに構えます。左端に構えたのだから右側が広いはずなので、心置きなくスライスボールを打てばよく、万一(笑)ナイスショットが出れば、FW左サイドをキープ、という事になります。これならどっちに転んでもトラブルでスコアを失うことがありません。要は逆球さえ出なければいいのです。ドローならその逆に考えます。

アマチュアの場合、特にドライバーのドローボールは難しいですよね。この本では「ドローボールを要求されるホールでは5Wでティショットを」とも言っています。意図的にボールを曲げるのは難しいと思われるかもしれませんが、この考え方は「ドローボールとは右に曲がらないボール」「フェードボールは左に曲がらないボール」と考える事もできます。

いずれにせよ、「ティインググランドのセンターにセットして、まっすぐのボールでFWセンターを狙う」では、ボールがどっちに曲がるかわからないので、コースが半分しか使えません。そういう意味では対角線理論もアリなんですが、対角線理論だと「必ず曲げなくてはならない」という事になります。それでもロケーションによっては対角線理論の方が有効な場合もあります(ドッグレッグとか)。ケースバイケースで使い分けるのがお勧めです。

この本(超セオリーの方)は10年以上前、ロジカルゴルフに出会う前、スコアアップの為のスイング以外の情報を探していた時に発見しました。この理論とロジカルゴルフのスイング部品を合わせるとかなり使えることになるという事に、けっこう後になって気づきました。この本は今は手元には無いのですが、この記事を書くにあたってAmazonを検索したら2015年の出版で似た内容のものが出てるようですね(右)。僕も読み直してみようと思います。

ドライバーでドローボールを打つ練習をしておくと、スライスの度合いも軽減できる効果もあるようですね。コース戦略がわかったからと言ってスイングの練習をサボったらダメですよw 

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